漢方のはなし
鳥インフルエンザの対策
最近、テレビで鳥インフルエンザについての報道が目につきます。最近話題になっています、鳥インフルエンザは新種のウイルスで毒性が強いものです。
ニュース等でも報じられているように、感染した方はかなりの多くの方が亡くなられたようです。もちろん、新型のために治療薬が十分でないことも考えられますが、漢方の理論では以下のことがあります。
漢方では、体の元気や免疫力などを正気と呼びます。反対に外部からの人体に影響を与える力やものを邪気と呼びます。病気はこの正気と邪気の力関係と考えられています。
簡単に考えても病気に罹りにくいように、または軽くすむためには正気を強めるか、体内への邪気の侵入を防いだり減らしたりすることが必要です。
それでは正気はどういったところから人それぞれに差がついてしまうのでしょうか?生まれつきの体力的な差もありますが、正気を減少させる原因としては、 過労、加齢、ストレス、食事や生活の不摂生、運動不足などがあります。先ほども書きましたが正気はイコール元気ではないので、疲れを感じていない方でも、 正気の減少原因に心当たりがある方は、注意が必要になります。不足してしまった方の正気の補充に漢方薬では代表的なものに人参(高麗・朝鮮・お種など)や 黄耆(おうぎ)があります。
反対の邪気を最小限に防ぐにはどうしたらよいでしょうか?ウイルスは非常に軽く空中に漂い、目では見えないものです。そこで自分で出来ることはマスクの使用、帰宅時や食事時の手洗い、うがい、部屋の加湿、喉を潤しておくことが必要になってきます。
ウイルスは体の中で増えていきますので、異変を感じた場合はすぐに治療されることをお勧めいたします。