皮膚の悩み
紫根(シコン)について
最近TVで紹介され、紫根が不足しています。メーカーさんにも在庫がなく困っているようです。
紫根は、日本では内服で用いられることは少ない薬草です。漢方薬では、紫根が含まれる内服処方には、当帰紅花散、紫草快斑湯、紫草消毒飲などがあるそう ですが、日本では販売されていません。日本で販売されている漢方処方は紫雲膏になります。TVでも紹介されたように、紫雲膏は火傷や凍瘡、痔などに使用さ れています。その他に、化粧品や紫色の染料としても用いられていたものなので、紫の色素が衣服に付くと色がとれにくい場合があります。
紫根は、ムラサキ科のムラサキの根をさしますが、漢方薬では涼血解毒・透疹の効果があるといわれており、皮膚の病気や湿疹、炎症、感染症などに使用されます。
但し、紫根は体を冷やす働きがあり、妊娠中の方や、冷え性の方などが内服をしないほうが良いと思います。
また、美容目的の化粧品としても、個人差等あると思いますので、過度な期待はしないほうが良いと思います。
また、個人で化粧品を作る場合は、腐敗等に気をつけて長期分を作成せず、肌にあわない場合は速やかに中止することをお勧めいたします。
現在は入手が困難ですが、供給が安定されればすぐに手に入ると思われます。試してみたい方ももうしばらくお待ちくださいませ。